【読書】ファクトフルネス 読んで考えたことです。
こんちには、ランおじです。
21年9月は歴史的に涼しい気候のようです。
さて今回は、あの超有名書籍”ファクトフルネス”を読みましたのでご紹介します。
内容は、”ニュースに惑わされずに正しい事実を認識しよう”というものです。
例えば一番目にでてくるのが、世界は分断されていて、先進国と途上国に分かれているという認識。
日本のような先進国は、教育を受けて企業で働き、車や電車で移動し三食好きなものを食べてベッドで眠る 一方で
途上国は貧困のために教育が受けられず、その日暮らしで靴もはかずに食うや食わずの生活をして道端で寝ている。
2つの言葉を対照とすることでこのように考えてしまいがちですが、実は先進国と途上国の間には切れ目がなくその間に位置する人が過半数を占めるということです。
こうした豊かさを二分式でなく4つのレベルに分けている点が非常に面白い視点です。
実は上記の先進国は10億人で世界の15%程度、途上国で描いたような最貧困層は8億人で10%程度、その間に位置する人が50億人程度で最大なんですね。
また、格差が拡大して、金持ちは更に金持ちに、貧困層はさらに貧しくという 情報が頭に刷り込まれていますが、確実に底上げはされてきていて、貧困層は豊かになっているということも衝撃でした。
その他、世界人口が延々と増加するという思い込みに対し、子供の数20億人は変わらず、中間の年代が増えるのみのため、いずれ頭打ちになるということも驚きでした。子供が亡くならなければ多く産まなくても良いという現象は自然界の動物と全く同じ摂理なんですね人間であっても。
このような事実は世界の知識層でもほとんどの人が誤解しており、事実に目を向けようと訴え無駄に絶望感を持ったり、世界を否定的に捉える必要はないというのが著者のメッセージです。
著者は単なる学者ではなくて、医者でもありリベリアなど世界の貧困国で地域の医療に貢献してきた人です。エボラ出血熱の感染拡大のために地域の衛生状態の改善などとても多くの偉業をなしとげました。その方が実際にいろいろな国をみてから出された分析なのでとても説得力があります。
惜しくもこの書籍を完成させる前になくなってしまったのですが、その息子夫婦が完成までこぎつけ今や世界的大ヒットのバイブルとなっています。
人間の本能的にショッキングなニュースに注目しやすくなってしまうため、テロや貧困や事故を報道することが多く、私たちも意識してしまいます。
それは仕方ないと認めた上で自分でただしい情報を選び出し、世界に絶望することなく世界をもっとよくできるんだという勇気づけを、なくなった著者がしてくれているようです。あとがきではこの本に込められた意志、遺志を感じ感動しました。
文量の多い本ですが、さわりだけでも読んでもらいたい本です。
興味を持たれたかたはトライしてみてください。
以上
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