【読書】 あやうく一生懸命生きるところだった を読みましたので 紹介します
こんちには、ランおじです。
涼しくなってきましたが、体調はよろしいでしょうか。
今日は 『あやうく一生懸命生きるところだった』 を読みましたのでその内容を紹介したいと思います。
この本は韓国ソウルに住む40歳前のイラストレーター韓国人が書かれたものです。
人と比較せずにのんびり生きることを意識しようよ というメッセージの本です。
忙しく息詰まるような生活をしているときにはぜひ読むことをおすすめします。
おすすめ度は8です。
この本の大事な部分を自分なりに言うと”アリもキリギリスどちらも幸せに生きることができる。あなたがどちらのタイプかによる” です。
著者は、学生時代に韓国で最難関の美術大学を目指し、3浪の末合格、バラ色の人生と思ったらその後は仕事が得られず、大変つらい時期がありました。
でも意識を変えて、自分は競争に向いていないんだ、人と競争して勝つことが幸せとは限らない と考えなおしました。
一生懸命生きることが必ずしも正解ではないというゴールにたどり着いたところが面白い点です。
この本でわかることは
1韓国が学歴社会、競争社会で非常に仕事を持ちづらくストレスを抱える環境である
2努力して人より優れていることはすばらしいと刷り込まれてきたが、
他人が決めた価値観で生きては幸せにはなれない
1については、
報道などで何度か見たことがあります。なかなか仕事がないので、日本に就職しに来る人がいると聞くことがあるし、実際に私の同僚も優秀な韓国人がいます。
文中には公務員試験を三回失敗して自殺した実話ニュースなどほんとに閉塞感がただよっているんだろうなあ日本よりさらに、と思ってしまいます。
考えたら大ヒット映画のパラサイトに出てくる子どもたちも大学卒で仕事がないですよね。そんな話が頭のなかでリンクしました。
超学歴社会、失敗したら人並みな生活を送れないというのはどういう構造的な問題があるんでしょうかね、日本も学ばないといけないポイントだと思います。子供の出生率も日本より低くて人口減少が間違いないです。政策もうまくいっているようではないですし。
2その状況のなかで、
子供は学校、家庭で、とにかく勉強すること、立派な大学に入って大企業に就職することを求められます。
著者もとにかく韓国イチの美大に入ることが人生で唯一の解になってしまい、固執していました。そして入学したら引く手あまたで仕事先が見つかると思ったら全くそうでもなく、卒業してもイラストをほそぼそ書いて暮らすという、挫折を味わいました。
そんななかで、アリとキリギリスの話がでてきて、なるほどなと思ったのですが、我々はアリが正しい、アリのように他人が遊んでいる間に勉強しないといけないという教育、呪縛を受けてきますよね。
でもみんながアリのように将来の楽しみをお預けにする必要はないし、キリギリスのように今を楽しむのも正解と思うようになり、結果自分のちょうどいいライフスタイルを見つけたようです。
やはりアドラーもいうように人と比べる事は不幸のはじまりですね。
自分も思い返してみて、人よりお金を稼ぎたいというなんとなくの願望がありますが、具体的にお金があって何があれば幸福なのか考えてみました。
結果、人が羨むようなマイホームを持ち、高級車にのり、子供を塾にいれ、海外旅行を毎年するようなライフスタイルは絶対したい!というようには考えてない事に気づきました。
私は、家:住みたい地域の賃貸住宅、車:安い中古車、教育:公立中心、旅行:近場でもOK というマインドです。
本が読める環境でランニングできて家族と近所に出かけて森林浴することができるだけで幸せを感じるような タイプの人間なんだなと気づきました。
あなたも一度、具体的に自分の人生の成功には最低で何が必要なのかを書き出してみてはいかがでしょうか。他人やメディアが作り出した、きらびやかな世界がほんとに自分が求めているものなのか、考え、欲しくもないもののために無駄に時間を差し出してないか考えるヒントになると思います。
自分はもっと本質的に何があれば幸福なのか、定期的に書き出して自分自身を理解しようと思うきっかけになりました。
このブログを読んで一つでも何か気づきがあると幸いです。
以上
励みになりますので短くてもコメントいただけるとありがたいです。