ランオジさんの毎日 -本を読んだり走ったり-

こんにちは ランオジです。ランと読書が大好きなアラフォーオジさんです。みなさんに読んで欲しい本の紹介や、ランニングを継続する方法などをつづっていきたいと思います!ぜひ読んでいただけるとありがたいです。

【読書】超加速経済アフリカ を読みましたので紹介します

こんにちはランおじです。

 

あなたはアフリカと聞いてなにを一番に思いますか?

 

黒人、貧困、原始的な生活・・・などではないでしょうか。

 

そんなイメージを私も持っていましたがこの本を読んで考えを一新しました。

結論からいうとアフリカ、とんでもなく進歩しています!

 

電子マネーが日本以上に普及

・遠隔医療やドローンでテクノロジーを活かした先端の仕組みが社会実装されている

・富裕層は日本人いや以上の生活をしていて、その数も増えている。

 

電子マネー

まず電子マネーについてですがケニアではM-PESAという携帯電話のプリペイドマネーがものすごく普及しています。

 

まず、ケニアでは日本のようにあとで支払いするスマホではなくプリペイド型が一般的です。なぜかというと、料金の回収が難しいからですね。

 

・銀行口座を持っていない人が多く、引き落としのしくみが難しいから(人口のうち30%しか口座をもっていない)

・住所がしっかりと整備されていないので請求が難しい。

 

 

その上でこのマネーですが、スマホの通話、通信以外にもありとあらゆるものの支払いができます。

例えば、日本でいう楽天のようなECネット通販、コンビニ支払い、ガソリンスタンドなど。

 

また利用者間でマネーを送金することも可能です。

都市に働きに来ている若者が実家の親に送金するなどですね。

さらにローンもつかえるということで銀行もまっさおなサービスです。

 

まさにM-PESAがなければケニアで生きていくのは不自由だというくらい普及しています。その規模まさにケニアGDPの50%にたっする4兆円!

 

中国もアリペイなど電子マネーがすごく普及して現金を使うことがないですが、

同じイメージですね。

 *わたしは2019年に仕事で中国の広州へ出張しました。クレジットカードしかなく大変苦労したのはいい思い出です。

 

 

次に医療+AI+IoTの世界です

アフリカでは新型コロナよりも恐ろしいHIV、やマラリアデング熱の脅威にさらされています。

農村では病院が遠くにしかなかったり、十分な医療サービスが受けられずに、救える命をおとしてしまうことも多いそうです。

 

そこでICT技術を使ったサービスがつぎつぎと登場、実装されています。

 

・救急車のマッチングサービス

・血液を輸送するドローン

・遠隔診療

 

これらは先進国でも需要があるとおもいますが、航空規制だったり、薬の法律や既得権益とぶつかったりで実装がむずかしいそうです。

 

アフリカのばあいはそんなこと言ってられないということで、先進国や自国で新しいサービスをどんどん導入し実績を集めて改良しているんですね。

この点、日本より圧倒的に進んでいます。

 

物流 消費財業界

続いて産業のところではトラックの国内輸送サービスがあります。

 

港に輸入貨物がついてからの内陸輸送ですが、日本だったら佐川やヤマトといった大手業者が輸送をしてくれますね。

ただしナイジェリアなどでは個人事業主のトラック運転手ばかりです。

 

そのため、仕事をやってくれる信頼性、納期や盗難のリスクがあり頻繁に運送会社とやりとりが発生してとても非効率だそうです。

 

そこでトラックと荷主を結ぶマッチングサービスを提供している会社ができました。

 

ここと契約するとトラックのルートが見えるし、荷物をスマートキーで保護できるので安心だそうです。

また業者のほうも、仕事の翌日には運送料を受け取れることや、トラック整備に関する部品割引、タイヤやオイルが20%引きなどの優遇が得られるため、大変好評だそうです。

 

次に化粧品会社のロレアルの展開です。

アフリカのなかでも所得レベルにかなり地域差があるので、複数ブランドを使い分けているようです。

 

一級都市と言われるのは、

ケニア/ナイロビ

エジプト/カイロ

ロッコカサブランカ

ナイジェリア/ラゴス

南アフリカヨハネスブルグ 

の5都市です。

それぞれ東西南北に分けて拠点都市を設定しているようです。

 

これらの都市を拠点として次の都市のアディスアベバダルエスサラーム、アクラなどに拡大していくようです。

 

自動車

アフリカでもっとも有名な日本製品といえば、自動車かもしれません。

車販売が年間300万台の内で、中古車は150万台と約半分を占めます。

 

ケニアでは80%が中古で、内80%がトヨタ車ということです。

 

そこで大活躍している日本企業がBE FORWARDという日本の輸出企業です。

ここは外国向けにECサイトがあって、スマホで車を購入、前払いしてもらい、発送、現地の提携サービス業者に整備してもらうというビジネスです。

なんと500億円も売上があるというのですごいです。

 

最近は車だけでなく、トラクタなども販売、部品も合わせて売っているということです。

まさに日本車の強みをいかしたビジネスですね。

 

中国とアフリカ

後半に書いてあるのは中国の進出についてです。

多くのインフラを受注していて中国系銀行からのプロジェクトファイナンスを進めています。

アフリカ全土に100万人の中国人がいて、日本人の7,000人とは大きな差が開いています。

*すでにアフリカでビジネスをする際には中国人を避けて通ることはできないので中国語を勉強したほうがいいのかもしれません。

 

サムスンがテレビやエアコンで1兆円規模の売上あるようですが、すでに中国のスマホメーカーなどがせまってきているようです。かつての日本と同じ状況です。

 

著者がいうのは、当たり前のことを当たり前にやるのが日本の強みだそうです。

アフリカ人はそこができないので、時間をまもる、約束を守るといったことをしていけばまだまだ活躍出来るフィールドがある、というエールを送られています。

 

中国がかつての中国のイメージから大躍進していることと同じように、アフリカを後進国のイメージのままで持ち続けているのは誤りだと思いました。

 

コロナが終わればケニア ナイロビなど訪問し今のアフリカを感じたいと思う一冊でした。

 

 

 

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以上 コメントや評価いただけるとありがたいです!